代替医療
※代替医療に関してお電話でお問い合わせを頂く事が有りますが、それぞれの状況によりお勧めできる療法が違ってきますので、お電話では御説明するのが難しいです。まずは、一度御来院頂き診察した上で最良の療法を御提案させて頂きます。
中医療、漢方
当院ではペット専用の中医学漢方や日本漢方を用い、それぞれの症状や病気、体質に応じてその子にあったものを処方します。漢方は長く飲まないと効果がないと思われがちですが、病気によっては即効性のあるものもありますし、対症療法ではなくじっくり飲んで体質改善をはかるものもあります。
ペット専用中医学漢方について詳しくはこちら
鍼灸治療
気血の通り道であるツボに髪の毛程細い鍼を刺し治療します。(椎間板ヘルニアの麻痺等)鍼に低周波パルス治療器をつなげて刺激する電鍼をメインに、ツボにオゾンガスを注入する気鍼、鍼に敏感で刺鍼が難しい場合はツボにレーザー光を当て治療するレーザー鍼等を行っています。
治療の詳しい内容に関しては、まずは一度御来院頂き、中医学的な診療をした上でどの療法が適正かを御提案させて頂きます。
オゾン療法
オゾン療法の詳細光線・温熱療法
半導体レーザーを使用し各種緩和治療を行います。高濃度ビタミンC点滴療法
高濃度ビタミンC点滴療法は、2005年の「米国科学アカデミー紀要」という権威ある雑誌に「一度に高濃度のビタミンCを点滴すると選択的にがん細胞を叩くことができる」という内容の論文が掲載されたことから注目を浴びるようになった比較的新しいガンの治療方法で、人の医療では『ガン細胞を選択的に叩く』ことや『抗がん剤に比べて副作用がない』事などを理由に、米国やカナダで急速に広まっている治療法の一つです。そして、犬のがん治療にも同じような抗ガン作用が見られることから、動物医療にも普及しつつあるガンの治療方法です。現在のところ、高濃度ビタミンC療法のみでガンの完治を目指すのは難しいですが、ガンの進行を遅らせることや生活の質(QOL)の改善は見込め、今まで行ってきた治療の補助としての役割も期待できます。犬や猫への応用はまだまだ数としては少ないですが、大変注目されている治療法です。
*どうしてビタミンCが犬のガンに効果があるのか?
ビタミンCのサプリメントを口からたくさん摂っても、がん細胞を殺す程度まで血中濃度が充分上がる以前に、そのほとんどが体の外に排出されてしまいます。しかし、血管から高濃度のビタミンCを投与することによって抗がん作用を発揮するのが、この高濃度ビタミンC療法の大きな作用になります。
また、人医学の報告によると、高濃度ビタミンC療法によるガンの完治率は全体の約3%と少ないですが、生存期間の延長は約80%に認められます。
高濃度ビタミンC療法の適応症例
・現在は有効な治療法がない
・抗ガン剤、放射線療法が無効
・現在治療中の抗ガン剤に併用
・抗ガンでは副作用が強すぎる
・手術までの大気中における術前療法
・シニア犬のアンチエイジング
犬の高濃度ビタミンCの抗がん作用
犬や猫に高濃度のビタミンCを投与すると、過酸化水素という酸化作用を持つ物質が体内に生成されます。過酸化水素は正常細胞においてはカタラーゼという酵素で分解されますが、カタラーゼが存在しないガン細胞においては酸化作用により細胞を破壊します。
ビタミンCはミトコンドリアの機能を正常化し、免疫システムを刺激しインターフェロンの産生、マクロファージの食作用の亢進、NK細胞数の増加と遊走能の亢進などの作用が現れます。これにより抗がん剤などで起きる免疫低下を抑えられる効果もあります。
血管新生に関わる分子を抑制することによって血管新生を阻害し、犬のガンへの栄養供給を防ぐことによってガンノ進行を抑えると言われています。
ビタミンCはコラーゲンの生成を増強し、ガン細胞周囲にコラーゲンの被膜を作りガン細胞を閉じ込めます
*犬の高濃度ビタミンCの副作用
高濃度ビタミンC療法は、抗がん剤などのような副作用はなく、安全に行えるのが特徴です。ただ、犬では遺伝的に約3000頭に1頭の割合で高濃度のビタミンCを投与すると貧血を起こしてしまう個体が存在すると言われています(G6PD異常症)。そのため投与前に必ず遺伝子血液検査による診断が必要になります。
また、がん治療のために高濃度ビタミンCを投与すると、投与後に腫瘍を破壊したことにより有害な物質が生じ、体調変化(腫瘍溶解症候群)を引き起こす恐れがあります。そのためにビタミンCの投与は低用量から始めます。
当院では、防腐剤無添加の製剤をアイルランド工場から冷蔵便にて輸入しております。点滴療法研究会で推奨されるマイラン社製、超高濃度ビタミンC点滴療法用注射剤のため、製品の品質と安全性が確保されています(防腐剤の入った日本製品は使用出来ません)。
*高濃度ビタミンC療法の実際の流れ
1.初回診療 カウンセリングとG6PD異常症の遺伝子検査
現状の把握と犬の高濃度ビタミンC療法が適応になるかなど、治療内容の説明を十分に行い納得いただきます。治療内容をご理解いただければ、G6PD異常症の遺伝子検査を行います。
2.高濃度ビタミンCの投与
G6PD異常症がなければ、実際に高濃度ビタミンCの投与を開始します。初回は低用量から行い通常では6回目の投与で規定量に達します。また、投与の間隔は週に1〜2回です。
3.高濃度ビタミンC投与の継続
ビタミンCが規定の投与量に達したのちは、週1〜2回の間隔で投与を継続していきます。
*高濃度ビタミンC療法の料金
・G6PD異常症の遺伝子検査:5000円
以前は検査センターのみの検査で料金が10000円以上かかりましたが、当院では院内で即時に測定出来る機器を導入した為、即時に低価格で測定出来るようになりました。
・高濃度ビタミンCの投与(体重10kg未満の場合)
初回は低用量から行い通常では6回目の投与で規定量に達します。
1回目:4000円
2回目:4300円
3回目:4500円
4回目:4700円
5回目:4900円
6回目以降:5000円
*体重10kg以上15kg未満 +500円
*体重15kg以上20kg未満 +1000円
*体重20kg以上30kg未満 +2000円
*30kg以上 +3000円
※当院では高齢等の理由で手術のできない胆のう疾患(胆のう粘液のう種、胆汁うっ滞等)で著効を示しています。
マイヤーズカクテル点滴
アメリカのジョン・マイヤー医師が考案した栄養点滴療法です。人医療、特にアメリカでは多くの医師が治療に取り入れています。
枯渇した栄養素を補給してあげることで本来持っている自己治癒力や調整力を引き出します。
各種ビタミン、ミネラルを組み合わせて静脈点滴又は皮下点滴します。
もともと体内にある栄養素を補給しますので副作用の心配はほとんどありません。
急性・慢性疾患、腫瘍治療時に併用すると食欲や症状の改善につながり体力の回復に役立ちます。劇的な効果が出ることも少なくありません。